犬や猫高齢化で高額医療費 ペット保険の加入急増 

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犬の脱毛症で5万円 猫の腎不全20万円

   ペットも高齢化で、皮膚炎や脱毛症、ガンといった、人間と同じような病に侵されるケースが増えてきた。治療費もかさみ、たとえば犬の場合、外耳炎で通院治療すると約12万円、大型犬の脱毛症の治療だと5万円かかる。猫の腎不全では、血液検査や静脈点滴などの治療費として約20万円が必要になる。手術や入院を考えると、費用が20万円を超えることも少なくない。

   ペット保険を取り扱う保険会社は現在、損害保険2社と7社の少額短期保険会社がある。保険料はペットの大きさや年齢によって異なるが、一般的には月々1000円~3000円程度。保障は、通院時が日額1万円前後(20~30日分)、入院が日額3000円程度(約30日分)、手術費用は1回6万円~15万円(年2回まで)を保障する。

   最近では、ペットを複数飼っている人向けの保険料の割引サービスや、他人のペットをケガさせた場合のための「特約」をつけることができる。なかには火葬費用を保障する保険会社もある。

   ペット保険専業のアニコム損害保険も、もともと共済だったが08年度から損害保険会社に移行。2010年3月3日には持ち株会社のアニコム・ホールディングスが東証マザーズに上場した。08年度の加入件数は約24万件。2009年度の加入件数は約29万件だった。

   「共済から損害保険会社に移行する際に、一時的に契約数が減りましたがそれも戻りました。損害保険会社になったことや、親会社が上場したことも間接的にいい効果を生んでいるようで、認知度も格段に上がりました」と、広報担当者はいう。

   5月10日に行った09年度の決算発表では、「ペット保険は認知度がまだ低く、成長途上の市場。ペットショップをはじめ、銀行や信用金庫などとも保険代理店契約を結んで販売チャネルを拡大していく」と意気込みを語った。

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