犬や猫高齢化で高額医療費 ペット保険の加入急増 

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   空前のペットブームを背景に、犬や猫などの医療費を保障するペット保険の加入が伸びている。保険業法が改正され、ペット保険に対する飼い主の信頼度や認知度が高まったせいもあるようだ。さらに、ペットも高齢化で脱毛症や白内障、ガンなどの病気にかかるケースが増え、医療費がかさむようになったのも増加の背景にある。

   マーケット調査の富士経済によると、ペット保険の2009年の加入件数は、43万4000件で前年比45.1%増えた。10年末も、24.7%増の54万1000件を見込んでいる。

加入率、将来は欧米並みの10%超

ペットも高齢化で医療費の負担が重くなる
ペットも高齢化で医療費の負担が重くなる

   従来のペット保険を取り扱っていた「共済」が2006年4月の改正保険業法の施行によって08年3月末までに廃業したことに伴い、ペット保険の加入件数も過去最多だった07年末の45万1800件から08年末は前年比33.8%減の29万9200件に落ち込んだ。

   しかし、生き残った共済が損害保険会社や少額短期保険会社に衣替えして金融庁の監督下に置かれたことで、ペット保険を取り扱う保険会社への監視の目が厳しくなり、それによってペット保険に対する信頼度が増した。09年はようやく07年の実績に迫るところまで盛り返してきた。

   ペットフード協会の調べによると、09年度に国内で飼われている犬と猫は2234万3000匹。全体的には前年比でほぼ横ばいだが、富士経済は「日本のペット保険の加入率はおよそ2%。ただ、最近はペットの販売時に保険加入を獲得するペットショップもある。スウェーデン並みの加入率(50%)はむずかしいとしても、英国の15%、ドイツや米国の10%程度までは加入率が伸びる可能性がある」とみている。

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