参院選出馬松田公太 「イケメン経営者」の正体

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   日本タリーズの創業者で「イケメン経営者」として人気のあった松田公太さん(41)が、夏の参院選東京選挙区にみんなの党から出馬することが決まった。「若手経済人」を人選のキーワードにしているみんなの党から白羽の矢が立った形だが、いったい松田さんはどんな人物なのか。

「タリーズを設立した1998年5月12日から12年たった2010年5月12日、皆さんに重要な報告があります!」

松田さんは12日に日付けが変わってすぐに「Twitter(ツイッター)」でそうつぶやいた。そして同日昼、都庁で記者会見が終わったあと、

「みんなの党から東京選挙区で出馬します!」

と宣言した。このつぶやきには100を超える応援のリツィート(返事)があった。リツィートしたのは、ホリエモンこと堀江貴文さん、サイバーエージェントの藤田晋社長、みんなの党の浅尾 慶一郎衆議院議員などだ。松田さんは、「ありがとう!頑張ります!」「ありがとうございます。日本のために頑張りましょう!」 などと返答した。 

「食を通じて文化の懸け橋になること」が夢

松田公太オフィシャルウェブサイトから。
松田公太オフィシャルウェブサイトから。

   日本でのタリーズコーヒーの創業者である松田さんは1968年に母親の実家の宮城県で生まれた。水産会社に勤める父の転勤で幼少期から青年期をアフリカとアメリカで過ごす。筑波大学卒業後の90 年に三和銀行(現・三菱東京UFJ銀行)に入行し営業成績はよかったものの、大銀行の看板を背負っているだけなのではないか、と疑問を持つようになり96年に退行。

   タリーズコーヒーの日本1号店を東京・銀座にオープンしたのは97年夏。手持ちの資金は2000万円で、7000万円の借金を背負ってのスタートとなった。コーヒー店を選んだのは海外での食文化差別を経験したため。当時は刺身や寿司を食べる松田さん親子を現地の人達は気味悪がった。幼い松田さんはそれが納得いかなかった。そして「食を通じて文化の懸け橋になること」に夢を持つようになる。

   コーヒーはそれほど好きではなかったが、アメリカのタリーズコーヒーを飲んで驚き、自分が美味しいと思うタリーズコーヒーを日本に広めたいと考えた。

   01年にナスダック・ジャパン(現・ヘラクレス)に株式を上場。店舗数は06年で300店舗になった。しかし、05年に米タリーズからの商標権取得で財務負担が膨らみ、店舗数を急拡大したこともあり不採算店舗も増えてしまった。そのため06年に伊藤園の傘下に入ることになり、07年にタリーズコーヒージャパン社長を退任した。

「若者に夢と活躍の場を与えたい」

   みんなの党の渡辺喜美代表は12日の記者会見で松田さんについて、

「民間経営者の感覚で、経済の立て直しを一緒にやっていきたい」

   と語った。松田さんは、日本の行く末を考えれば政治を根底から変えなければならない、とし、

「若者が夢を持ち、様々な分野でどんどん活躍できる、そんな人を増やしたいし応援したい」

と出馬の意図を語った。

    一方、松田さんはホリエモンとも友人で、12日付けのブログで、ホリエモンは、

「彼のような海外経験豊富で実際に上場企業まで経営していた政治家というのは稀有であり、やっと本気で応援できる政治家候補が出てきたなあという感じである。全力で応援していきたいと思っている」

とエールを送っている。

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