アイフォーンでゲーム楽しむユーザー増加
ゲーム機やゲームソフトを取り巻く環境は変化している。アップルの「iPhone(アイフォーン)」などで手軽にゲームを楽しむユーザーが増えているほか、アップルの新型多機能情報端末「iPAD(アイパッド)」が日本でも発売されるなど、任天堂のライバルは次々と登場している。岩田社長は「アイフォーンが普及した米国でDSの販売が増えており、影響を受けているとは思わない。存在として異質のものだ」と反論しているが、「任天堂が他のゲーム機でできないユニークなソフトを出していくことが重要だ」とも述べており、危機感を垣間見せた。
今後の鍵を握るのは、年内にも発売する3D対応のゲーム機「ニンテンドー3DS」(仮称)となるのは間違いない。岩田社長は6月に米国で開かれる世界最大のゲーム見本市「E3」で3DSの概要を明らかにするとしている。任天堂らしいユニークで先進的なモデルとソフトを開発し、ゲームファンの心をつかめるか否かに今後の浮沈がかかっている。