光岡はスポーツカー展示
一方、初出展の光岡自動車(富山市)はスポーツカー「大蛇(オロチ)」などを展示。中国での本格販売を始める方針で、富裕層への浸透を目指している。海外勢では独フォルクスワーゲン(VW)が富裕層向けの大型高級セダン「フェートン」を出展し、存在感を示した。
各社は中国でのシェア獲得に向けて、小型車などの現地生産の拡大にも余念がない。
1999年に現地生産を始めたホンダは中国5カ所目となる合弁工場を12年後半から稼働し、生産能力を71万台に引き上げる。トヨタは4月に広州でカムリHVの生産を開始。長春の第2工場は12年前半に稼働しカローラを生産。12年には年産能力を100万台に近づける。中国乗用車市場トップのVWは、中国南部に新たに2工場を建設すると報じられている。中国販売が好調な日産が、ディーラー網を拡充し内陸部への浸透も図るなど、販売面でも各社が競ってシェアアップにしのぎを削っている。