口蹄疫猛威4.5万頭を殺処分 「なぜ宮崎が」と悲鳴

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10年前は封じ込めに成功

   宮崎県は10年前、00年にも口蹄疫を経験している。そのときは日本国内の感染確認は実に92年ぶりだったものの35頭の殺処分で収束。米国の農務省からも「日本の一部地域で口蹄疫が発生したが、流行は迅速に封じ込められ、根絶された」とお墨付きを貰った。

   今回の流行は過去最大規模のものとなってしまったが、一体何が違っていたのか。県の口蹄疫防疫対策本部の担当者は、

「前回は小さい農家で散発的に確認されただけでしたが、今回感染が確認された川南町には、大規模の養豚場が集中しています」

と話す。初動防疫についても、10年前の経験を踏まえた上で、国よりも細かいマニュアルに則って行ったといい「危機管理はしっかりしています」。宮崎県は豚の飼養頭数が鹿児島県に次いで全国2位。口蹄疫によって豚・牛の移動・搬出が制限されているほか、競りも中止しており、今後の拡大によっては県の経済にとっても大きな打撃となる。

「発生農場を見ても、閉鎖型の最新施設で、防疫対策はかなりのものです。韓国や香港で感染が確認されて、心配してはいたのですが、もう『なぜ宮崎が』という思いです。現在こちらでは不休で防疫活動に当たっています。いち早く収束させないといけません」

と話している。

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