「増税による成長」を打ち出している菅直人財務相・副総理は2010年5月6日、自身のブログで「民主主義の力」と題して、財政危機のギリシャを引き合いに出しながら、改めて財政再建路線を強調した。
菅氏は、財政危機のギリシャに対するIMFやユーロ圏諸国の支援策について
「ギリシャ国民からすればなぜ国際機関などの外国人が言うことに従って給与や年金を大きく引き下げなくてはならないのかという反発がある」
と国民感情に理解を示した。
「日本の民主主義の力が問われている」
その上で、
「日本がギリシャのようにならないためには日本の政府と国会が他国に頼らず、自力で財政再建を進めなくてはならない。日本の民主主義の力が問われている」
と、財政再建の重要性を強調した。
菅氏は10年2月の主要7か国財務相・中央銀行総裁会議(G7)では、日本の国債残高について「オリンピックなら金メダルが間違いなくもらえる水準」とまで述べ、予算成立後に財政再建に取り組むことを約束している。ブログでも、その思いを改めて強くしている様子だ。