鳩山由紀夫首相は2010年5月4日、就任後初めて沖縄を訪問した。国立沖縄戦没者墓苑(糸満市)を訪れた後、沖縄県庁で仲井真弘多知事と約20分間会談した。
会談では仲井真知事が、米軍普天間基地(宜野湾市)の危険性の除去と沖縄県民に対する負担の大幅な軽減を求めた。これ対して鳩山首相は、知事や沖縄県民に普天間の問題で迷惑をかけてきたとして「率直におわびしなければならない」と謝罪。普天間基地の国外・県外移設に向けて努力してきたとしながらも、「すべてを県外に移すのは現実問題として難しい、ということに直面している」と話した。
また鳩山首相は、「沖縄の皆さんにご負担をお願いしなければならない」と述べ、全面的な県外移設が困難であることを示した。