世界は「買い」日本だけ「売り」 高騰する金・プラチナ価格

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切れたネックレス、片方だけイヤリングも「換金」

   金やプラチナ価格の高騰が続くなかで、田中貴金属は「国内は売りが優勢ですね」(貴金属部)と話す。世界的には「買い」が多いから価格が上昇しているのに、「日本だけが換金売りが増えていて、ちょっと不思議な感じがします」ともいう。

   とはいえ、同社の直営店「GINZA TANAKA」にも、金やプラチナを売りにやって来るお客は増えている。しかも、最近は投資用の地金を売る人にまじって、ネックレスや指輪などのジュエリーを持ち込む、「リサイクル」も盛況のようだ。

   同社では貴金属ジュエリーのリサイクル「リ・タナカ」で、切れて身に着けなくなったネックレスやサイズのあわなくなった指輪、片方なくしたイヤリングやピアス、銀製の食器などを積極的に買っている。買い取ったジュエリーなどを再精製して地金に戻して売る、リサイクルの仕組み。7か店の直営店を含め、全国に46か店を構える「リ・タナカ」で受け付けている。

   4月30日のリサイクル価格は、18金で1グラムあたり2466円、24金無垢で3447円。プラチナ(無垢)が5033円、「プラチナ1000」で4925円。利用者の多くは40歳以上の女性で、「10年前に買ってデザインが古くなったとか、不要なので売りますという人が多い」そうだ。

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