エリカ流離婚スタイル 「メールで通告」今や珍しくない

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   メールで離婚意思を通告――女優、沢尻エリカさん(24)が、夫の高城剛さん(45)に一方的に突きつけた「さよなら」の手法が話題を呼んでいる。「理解できる」、中には「カッコイイ」という声まで出る。「離婚通知はメールで」は、若い世代には珍しくなく、新しい「スタイル」として今後も増えそうだ。

   沢尻さんがブログで離婚協議入りを公表したのは2010年4月27日夜。28日未明には、高城さんに「別れたい」というメールを送った。それまで高城さんは「離婚の話は2人の間でひと言も出ていない」として、事態を飲み込めていない様子だった。

30代以下は3割程度が「メールで通告」

   沢尻さんのことを「カッコイイ」と話すのは、東京都内の大学に通う3年生の女子生徒(20)だ。これまで沢尻さんに関心はなかった。が、ネットニュースで「メール離婚通告」のことを知り、「相手のことがイヤならイヤで、未練を残さずスパッと行動した」ところが潔くて気持ち良かったという。周囲にも「支持者」が急増中だ。

   インターネットの個人ブログでも、「バッサリ離婚」で夫を切り捨てた沢尻さんの姿勢に対して「かっこいいなー」と感想をもらしたものもある。一方、高城さんに同情するブログも少なからずあるが、沢尻さんを「ヒドイ」と攻撃するというよりも、高城さんに対して「ま、これまでの事は良い思い出だと思って…」「これから頑張って」と軽くポンと肩を叩くかのような調子の書きっぷりが目立つ。

   テレビ朝日系ニュース番組「スーパーJチャンネル」(4月29日放送)では、「メール1通で別れを告げる不思議な夫婦関係」(番組ナレーション)について、街の年配女性の声を紹介した。「メールで、なんて言語道断」「やっぱり相手と面と向かって話をしないと」という意見が数件続いた後、自身も離婚を経験したという女性が登場した。この女性は「(相手の)顔も見たくないし、会いたくもないものだから」と、沢尻さんの気持ちは理解できる、という立場だった。

   メールで離婚の意思を相手に通告するのは、特異なケースなのだろうか。夫婦問題研究家で、サイト「離婚相談救急隊」を開設している岡野あつこさんによると、20代や30代の離婚では、「メールで離婚通告」は今や珍しくない。「ここ1~2年のことでしょうか」。30代以下に限れば、3割程度にみられる現象だという。

メール通告が「実現への1番の早道」

   「別れたい」というストレートな表現で離婚メールを出す人は、圧倒的に女性に多い。女性は離婚の意思を固めているが、男性が反対している、もしくは「男性が鈍いケース」(岡野さん)では、メールによる通告が「離婚実現への1番の早道」ですらあるのだという。

   下手に当事者間で話し合いをすると、相手のイヤな部分を互いにえぐり出すような展開になりがちで、交渉に時間もかかる。メールで明確な離婚の意思を相手に伝え、あとは弁護士や家族など第3者に任せるという方法は、状況によっては「オススメ」といっても良い。

   「直接相手に意思を伝えないと失礼ではないか」との批判もあることについては、「昔の置き手紙がメールに変わっただけ。十分アリな選択肢です」と反論。沢尻さんの行動は、突飛どころか離婚マニュアルに沿っているようにみえる、とも言う。「メールで離婚意思を通告」のスタイルは、今後も増えていくと岡野さんは予測している。

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