ワイドショーでは検察審査会批判も
一方、テレビのワイドショーでは、検察審査会側を批判する声もあった。テレビ朝日系の朝の情報番組「スーパーモーニング」(4月28日)で、ジャーナリストの鳥越俊太郎さんは、議決が指摘する「市民感覚」に異論を唱えた。「証拠とはあまり関係なく、感情的な判断」「論理的に飛躍があり違和感がある」と疑問を呈した。小沢氏に同情的といえる受け止め方だ。
インターネットのポータルサイト「ライブドア(livedoor)」の世論調査欄をみると、「小沢氏『起訴相当』議決、議員辞職すべき?」の質問に対し、4月28日夕現在、参加者4100人強の段階で、辞職すべき77.4%、しなくてもよい22.6%(2択)だった。
起訴相当という議決が出た10年4月27日、小沢氏は「何もやましいことはない」と幹事長続投を表明した。翌28日朝、鳩山由紀夫首相も、小沢氏について「このまま頑張っていただきたい」と追認した。今回の議決を受け、東京地検特捜部は3か月をめどに再捜査をして改めて起訴するか不起訴にするかを判断する。不起訴になった場合、審査会がまた起訴すべきだと議決すれば、強制的に起訴される。