経済産業省が2010年4月28日に発表した3月の商業販売統計(速報)によると、小売業販売額は前年同月に比べて4.7%増の12兆2860億円で、3か月連続で増加した。経産省は、「持ち直しの動きがみられる」としている。
業種別では、自動車が19.6%増、家電などが12.9%増、ガソリンなどの燃料が19.5%増と伸びた。4月の家電エコポイントの対象製品が変更されることに伴う駆け込み需要で、薄型テレビの販売が好調だったほか、エコカーも好調。また、寒い日が続いたことから、厚手の衣料の売れ行きが好調だった。
卸売販売額も1.1%増の33兆6800億円だった。また、全体の商業販売額は45兆9660億円。前年同期比2.0%増となり、18か月ぶりに増加に転じた。
同時に発表された2009年度の商業販売額は、前年度に比べて16.3%減の492兆8250億円で、2年連続の減少となった。このうち、小売販売額は0.4%減の133兆5470億円だった。