「流出アイフォーン」記者を家宅捜索 ブロガーはジャーナリストと認められるか

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捜査当局はジャーナリストと見なかった?

   「家宅捜索」については米主要メディアも報じた。ニューヨークタイムズ電子版は4月26日付の記事で、「次世代アイフォーン」の試作機が盗品だった場合、ゴーカー・メディアは法的トラブルに巻き込まれる恐れがあると当初から言われていたと指摘。また捜査関係者の話として、試作機を売り渡した人物や購入した人物は罪を問われるかもしれないとした。

   ロサンゼルスタイムズ電子版は27日付の記事で、カリフォルニア州新聞出版協会のコメントを紹介。令状が発行されたのは、当局側が、チェン記者はジャーナリストかどうかについて「別の意見」を持っていたか、単に「シールド法」(記者に情報源の秘匿を認める法律)を無視して刑法を適用したかもしれないとしている。つまり、ギズモードをブログメディアと分類し、チェン記者もブロガーで、ジャーナリストと見なさなかった可能性がある。

   ゴーカー・メディア創業者のニック・デントン氏は27日、ツイッターに「ブロガーがジャーナリストと見られるかどうか、今後わかるだろう」と投稿。捜査の方向性が、今後ブロガーの権利をどこまで認めるかにも影響してくるかもしれない。

   一方、試作機を拾った人物は謎のままだ。実は新型アイフォーンは、ギズモードの競合サイト「エンガジェット」にも「売り込み」があったようだ。実際、エンガジェットは17日付の記事で「これはアイフォーン4G(もしくはアイフォーンHD)か」として、試作品と思われる写真を掲載している。ただし、編集部で試作機を入手したのではなく、写真も提供されたもののようだ。だがギズモードもエンガジェットも、「情報提供者」について詳しく触れていない。現状ではこの人物が試作機を盗んだ可能性も否定できず、今後の展開によっては騒動がさらに拡大しそうだ。

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