優先順位が高いのは「首相を変えるかどうか」
谷垣総裁も、17時3分に
「検察は真実究明に立ち向かっていただきたい。私どもは国会で鳩山総理に対しても説明責任を強く求めていきます」
などと与党側を批判した。一方の民主党議員は、概して沈黙気味で、17時半現在では
「参院選で仕分けされる覚悟で国政に全力を傾注するしかない」(柚木道義衆院議員)
「ニュース:小沢氏は『起訴相当』 陸山会事件で検察審。記者さんから私たちが提言する企業団体献金禁止法案が今国会で出せなくなりつつあるとの話あり。幹部に今こそ進めるべきと提言しにいきます」(藤末健三参院議員)
といった声が確認できる程度だ。
今回の議決が民主党にダメージを与えるのは間違いないが、鳩山首相や小沢氏の進退はどうなるのか。政治ジャーナリストの山村明義さんは、
「政権・政党支持率が下落を続けるなか、何らかの手を打つ必要がありますが、今日の段階では何も決めていないはずです。優先順位が高いのは『首相を変えるかどうか』。従って、小沢氏はその次なので、すぐに小沢氏が更迭されるようなことはないでしょう」
と、すぐに事態が動くとはないとの見方だ。だが、検察が結論を出すまでには長くて3か月かかることから、
「夏の参院選がいつになるかは不明ですが、このままの状態が続くと、鳩山氏か小沢氏が交代する可能性もあります」
と、中長期的には影響が避けられないとの見方だ。