中小企業庁が2010年4月27日に発表した中小企業白書(2010年版)によると、最近の中小企業の動向は、業況に持ち直しの動きが見られるものの、業種・規模によっては動きに違いがあるとしている。とくに資金繰りと雇用は依然として厳しく、デフレや円高の進行など先行きにリスクがある、と「回復力」の弱さを指摘した。
09年1~3月期を底に持ち直しつつあるが、アジアを中心とする世界経済の発展を背景に、輸出関連企業は好調だが、小売りやサービス業などの非製造業は苦戦している。
白書は、中小企業の成長につながる輸出や直接投資、中小企業にとってもメリットのある貿易の自由化を促進していくことが重要としている。