日大広報課「2次被害を懸念している」
ファイルは、10年以上前の文書なども含んでおり、教授の論文盗用、職員の公金不正流用、付属高校の教員不祥事、付属病院の医療機器不正発注など多岐にわたる。これらの中には、すでに報道されているケースもあった。そのほか、勤務成績評価表などの人事関係の書類も多く、特定個人の詳しいプロフィールが書かれた「常勤嘱託雇用契約書」なども含まれていた。
さらに、深刻なのは、大学関係者とみられる1万3705人分の名簿が流出したことだ。
これだけの大量流出に、ネットも騒然としている。
2ちゃんでは、「これ流失させたやつを切るくらいの問題で済むかねぇ」「ワードファイルの1つだけで祭りになるレベルなのに、そんなのがごろごろしてるもんな」などと驚きの声が上がっている。特に懸念されるのが、流出名簿から悪質業者の勧誘があったりする2次被害だ。
日大の広報課では、流出については2010年4月26日朝に情報が入ったといい、「事実確認している最中ですので、現段階では何も言えません」と話す。ただ、「どこから流出したかは答えられませんが、私たちの情報だと思います。2次被害を懸念しており、早急に何らかの手を打つなどして対応したい」としている。