女優の沢尻エリカさん(24)が「離婚の意思を固めた」との報道がスポーツ紙やワイドショーをにぎわせている。その原因を巡って、金銭トラブル説や「6か条の誓約書」を巡る行き違い説などさまざまな憶測が報じられている。
離婚問題を最初に報じたのは2010年4月25日夜の情報番組「Mr.サンデー」(フジテレビ系)。25日夕、実家前で直接取材した映像も流した。「来週」にも離婚への動きがあるのかと聞かれ、沢尻さんは「本当に今は話せない」「また後日改めて」と口をにごした。リポーターから否定しないのか、と確認されても「言えません」と明言は避けたままだった。離婚が事実でないとすると、否定するのが当然なのに、この対応。何かある、と思うのが普通だ。
「話せないのでまた今度」と離婚否定せず
翌26日朝は、各スポーツ紙やワイドショーが「エリカ離婚へ」(スポーツニッポン)などと続いた。朝のワイドショー「とくダネ!」(フジテレビ系)も独自取材の映像を紹介。25日夜、インターホン越しに沢尻さん本人が応対し、「話せないのでまた今度」とやはり離婚話を否定はしなかった。
リポーターの平野早苗さんらスタジオ陣は、沢尻さんが取材を無視せずに応じたこと自体に「メッセージ」があるのでは、という推理をしてみせた。離婚する方向は間違いないし、芸能界に本格復帰したいのでマスコミを邪険に扱うつもりもない、という意思表示なのではないか、というものだ。
一方で、各紙が伝える夫、高城剛さん(45)のコメントは、離婚に否定的だ。4月26日付のスポニチによると、高城さんは26日未明、「2人の間で別居、離婚という話が出たことは一度もありません」と話した。
「離婚に至る原因」については、諸説入り乱れている。先行しているのは「金銭問題」説だ。ニッカンスポーツによると、ある芸能関係者は「生活費は沢尻が貯金を切り崩して」いると指摘した。スポニチは、親しい知人の話として、沢尻さんが生活費に困るときもあったとの伝聞情報を伝えている。
サンケイスポーツは、金銭問題説と同時に、「方向性の違い」説も紹介している。周囲に日本を拠点に活躍したい、ともらしている沢尻さんと、「海外を拠点に活動していく高城氏との方向性が異なっている点」も一因と指摘している。
「離婚する意思を固めたのは100%間違いない」
マスコミを敵に回すかの様な空気をつくってしまった「6か条の誓約書」が2人を「引き裂いた」と書いたのはデイリースポーツだ。10年3月に沢尻さんが約2年半ぶりに芸能活動を再開させる際、取材に制限をかける誓約書へのサインを求めたことがマスコミの反発を招き、せっかくの復帰に水をさした形になっていた。デイリー記事によると、誓約書を事前に知らされていなかった沢尻さんと、「誓約書を主導した高城氏との間に溝が生まれた」と分析している。
もっとも、誓約書を高城さんが「主導した」のかどうかは、はっきりしない。高城さんはブログなどで沢尻さんの仕事には関わっていない、と主張している。高城さんは10年3月16日のブログで、「お互いの仕事のことを話す事は一切ない」とし、沢尻さんが出演するドラマや映画を観ることも禁止されている、と書いていた。このブログの直前にも、沢尻さんの活動には以前も現在も関わっていないと知人に伝えていた。「6か条」についても、関わってないので詳細は知らない、と答えたという。
芸能ジャーナリストの井上公造さんは、「沢尻さんが離婚する意思を固めたのは100%間違いない」と見る。これまでにも周囲に離婚について相談しており、今回はいよいよ決心したようだ。近々沢尻、高城両家が会って離婚へ向け話を始める可能性があるという。
理由については、複数の要因の積み重ねだと分析する。沢尻さんが周囲に対して、お金に困っているという話をしているのは事実で、税金を払うのにも苦労して、お金を借りる必要があったという話もある、という。
さらに、沢尻さんは女優、歌手としてもっと活躍したいと考えている、と指摘。その際、広告関連の仕事をしている高城さんがある意味「重荷」になっていて、今後の芸能活動を考えると、結婚継続はプラスにならないと判断したのだろう、とも推測している。