欧米は全卵タイプ、キユーピーは卵黄タイプでコクがある
キユーピー社によると、マヨネーズの海外輸出は30年前からしている。欧米では、アジア食品店などで売られていることが多いという。同社広報担当者は
「欧米では、マヨネーズを直接何かにかけて食べるというよりは、ケチャップに混ぜてソースにする、といった使われ方が主流のようです。また、欧米のマヨネーズは卵の黄身も白身も使う全卵タイプで淡泊なものが多いのですが、キューピーは黄身だけ使った卵黄タイプ。よりコクがあります。米アマゾンで人気だというのは最近知りました。日本で食べて気に入った方が、向こうで買っているのでしょうか」
と話す。米国ではドレッシング類も売っており、米アマゾンでは「深煎りごまドレッシング」がサラダドレッシング部門87位に入っている。
同社の09年度の海外での売り上げは約140億円。年々増加傾向にある。東アジアを主軸に展開し、12年には200億円を目指す。欧米へは、日本で製造したものを輸出しているが、中国では既に現地生産が行われ、10年2月には、マレーシアでも工場建設が始まっている。東アジアでは富裕層に人気があるようだ。