JICAに厳しい「仕分け」緒方貞子理事長給与にも言及

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「テレビの前では言いたくないんですけど」

   JICA側は、「北京の次長クラスで、99年には月額64万5400円だったものが、10年には43万9300円に、31.9%減少している」などと説明したが、やはり普通の民間会社と比較して好遇なことに疑問の声が相次いだ。

   渋谷区にある広報・研修施設「東京国際センター」についても、

「国際空港に近いという意味では、大阪や成田はどうか」 「埼玉の朝霞ではどうか」

   などと、郊外に移転したり、余っている別の独立行政法人の施設を利用してコストを削減すべきとの声が続出した。

   仕分け作業の最後には、理事長の報酬額について「報酬は年に2116万円だが、月額報酬の規定と計算があわない」という趣旨の指摘がされると(他の仕分け人からは「ボーナスの分」とフォローする声)、福山哲郎外務副大臣がシドロモドロになる一幕もあった。

「これはテレビの前では言いたくないんですけど、理事長は(元・国連難民高等弁務官の)緒方貞子先生です。本当にご高齢の中、世界中を飛び回って援助にかけまわっていただいてます。緒方先生のご経歴、国際社会への貢献といったことを考えた時に、この金額が高いか高くないかと言うときに、『高くない』とは言いませんが、しかしそこは、緒方先生のこれまでの実績を含めて、それは十分に、僕は国民に理解いただいていると思う」

   概してJICA側は「防戦一方」の様相だ。その結果、14人の仕分け人のうち、12人が「見直しが不十分」と判定。調査研究費、施設整備資金について、さらなる縮減を求められることになった。

   仕分け作業の「第2弾」の前半は、週末をはさんで26日~28日まで行われ、後半は5月下旬に行われる。

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