中小企業の業況判断が大きく改善している。日本政策金融公庫が2010年4月21日に発表した10年1-3月期の全国中小企業動向調査によると、中小企業の業況判断DIは前回調査(09年10-12月期)と比べて、28.4ポイント改善し、マイナス10.8となった。改善は4四半期連続。中小企業の景況は「持ち直しの動きがみられる」とした。
売上DIのマイナス幅も大きく縮小。仕入れ価格DIはプラスに転じた。借入DIは、短期はプラスに転じ、長期はマイナス幅が縮小した。ただ、設備投資への意欲は依然として低調だ。
また、従業員20人未満の小企業の業況判断DIは、5.8ポイント改善してマイナス54.7となった。景況は「緩やかながら持ち直しの動きがみられる」とした。