09年度の貿易収支2年ぶり黒字 輸出は2年連続の2ケタ減

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   財務省が2010年4月22日に発表した2009年度の貿易統計(速報)によると、貿易収支は5兆2332億円の黒字となり、2年ぶりに黒字に転じた。

   輸出は自動車や鉄鋼などが減少し、前年度に比べて17.1%減の59兆円。輸入も原粗油、液化天然ガスなどが減少し、同25.2%減の54兆円となった。年度後半に、中国などの新興国経済の急速な回復などで持ち直したが、世界的な金融危機の影響が濃く残った前半に、貿易が低迷したことが響いた。輸出額は比較可能な1980年度以降で初めて2年連続の減少となった。

   また地域別貿易動向では、中国向けの輸出額が米国を上回り、日本にとって最大の輸出国になった。

   なお、あわせて発表した10年3月分の貿易収支は9489億円の黒字となった。輸出は自動車や半導体等電子部品などが増加し、前年同月比43.5%増の6兆49億円。増加は4か月連続。一方、輸入は原粗油、非鉄金属などが増加して、同20.7%増の5兆560億円となり、3か月連続の増加となった。

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