外国人投資家の債券離れが進んでいる。日本証券業協会が2010年4月20日に発表した3月の公社債投資家別売買高(短期証券を除く)によると、外国人投資家は売付額が6兆1424億円、買付額が5兆8138億円で、差し引き3286億円の売り越しだった。
都市銀行(長信銀などを含む)が3兆1324億円、信託銀行が1兆1562億円、生・損保が1兆746億円の買い越しになる中で、世界的な金融危機によって比較的安全な資産とされる債券投資に回していた資金を、株式などに投資する動きが強まっているとみられる。
なお、2009年度の外国人投資家の売越額は2兆8091億円だった。