日本銀行が2010年4月21日に発表した主要銀行貸出動向アンケート調査によると、1‐3月期の企業の資金需要判断DIはマイナス10となり、前回調査(09年10‐12月期)と比べて7ポイント改善した。改善は5四半期ぶりで、企業の資金需要の落ち込みに歯止めがかかってきた。ただ、依然として低水準にある。
企業の規模別では、大企業はマイナス15で、前回から2ポイント改善した。中堅企業はマイナス7で同4ポイント、中小企業はマイナス5で同7ポイント、それぞれ改善した。
また製造業は、大企業が2ポイント改善してマイナス15、中小企業が同6ポイント改善してマイナス8になったが、中堅企業は3ポイント悪化してマイナス13になった。非製造業は、大企業が1ポイント悪化してマイナス14。中堅企業は4ポイント改善して、マイナス8、中小企業は2ポイント改善してマイナス8となった。
なお、資金需要判断DIは、最近3か月の資金需要が「増加・やや増加」と答えた金融機関の割合から「減少・やや減少」と答えたところの割合を差し引いた値。