ブラジル投信どれも完売 ケタ違い「高金利」最大の魅力

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「ブラジル・レアル建社債」は年9.51%

   経済成長への期待とともに、ブラジル投信の魅力を支えるのが「高金利」だ。たとえば、バークレイズ・バンク・ピーエルシーの「ブラジル・レアル建社債」は運用期間5年で、年9.51%を付けている。

   ブラジル国債(2年もの利回り)は景気の強さを背景に、4月16日に12.29%を付けて、1か月前よりも0.4%程度、また上昇した。

   ブラジル中央銀行は物価上昇を抑えるために政策金利を引き下げてきたが、現在は8.75%で利上げ観測も漂う。いずれにしても、欧米や日本とは比べものにならないほど高い水準だ。

   ちなみに為替相場は4月に入って、1レアル52~53円で推移している。

   現在販売されているブラジル関連投信(ファンド・オブ・ファンズを含む)は65本、純資産総額で3兆6000億円を超えている(4月19日時点)。

   ブラジル関連投信に積極的な大和証券投資信託委託は10本を設定。このうち、「ブラジル・ボンド・オープン(毎月決算型)」は純資産総額5086億円で、65本のブラジル関連投信の中で最も大きなファンドだ。

   4月2日から、「ブラジル・インフラ株式オープン」を募集しているHSBC投信は、「投資家の関心は高い」と、好感触を得ている。

   同社のブラジル関連投信は、株式ファンド2本と債券ファンドが3本あるが、なかでも「HSBCブラジル オープン」の純資産総額は2878億円(3月末時点)で、09年3月末の5.3倍。また、「HSBCブラジル株式ファンド」も同4.5倍の107億円と、飛躍的に伸びている。

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