「ガイドラインに沿って利用すれば、問題はない」
とはいえ、前出のロイター記事によると、米映画館の機器納入業者は、新たなデジタル技術で、3D視聴後の不快感を引き起こす問題の多くが解決済みと説明している。
ただ、テレビの視聴方法によっては、疲れなどは出てくるようだ。
サムスン(韓国)のオーストラリア支社は、一般の人でも睡眠不足や酒に酔っているときは、眼精疲労や乗り物酔いといった症状が出やすいとして使用を控えるようサイト上で呼びかけた。さらに、視力が発達段階にある子どもは影響を受けやすいとして、保護者が視聴時間などを制限すべきだとしている。
また、パナソニックでもサイト上で、「個人差により、まれに、体調不良が引き起こされることがあります」「視聴年齢については、およそ5~6歳以上を目安にしてください」と呼びかけている。
3D映像を見る姿勢も、影響するらしい。電子情報技術産業協会など4団体は2010年4月19日、安全ガイドラインを発表し、寝転がったりして見ると目が疲れるなどとして、目を水平にして見るよう呼びかけている。寝転がると、左右の目に映る映像のひずみが大きくなるからだという。
パナソニックの広報グループでは、「取扱説明書の『安全上のご注意』などは、自主規制としてのガイドラインに準拠しています。お客さまには、ガイドラインに沿って利用すれば、健康上の問題はないと案内しています」と話している。