「与党大幹部に帰化子孫多い」 石原発言に福島党首猛反発

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   外国人地方参政権を巡る石原慎太郎・東京都知事の発言に対し、社民党の福島瑞穂党首が反発している。発言は福島党首への名誉棄損で、撤回しないと法的手段に訴えることも検討するという。インターネット上では知事発言に対して賛否両論の声が上がっている。

   福島党首は2010年4月19日、国会内で記者会見を開いた。石原知事が、与党党首のなかに帰化した人がいる、という趣旨の発言をしたとの報道を受け、「私も私の両親も帰化した者ではありません」と否定した。その上で、「そのことを問題にすること自体、人種差別ではないかと考える」と訴えた。

発言撤回なければ法的手段に訴えることも検討

   福島党首らは、永住外国人への地方参政権付与に賛成する立場をとっている。こうした議員らの活動の動機について、石原知事が、帰化した人の子孫が先祖へ配慮したためかどうか知らないが、という内容の発言をしたとされる点についても、福島党首は反論した。「(参政権付与は)自分の政治信条だ」「帰化したからという事実誤認に基づいて説明することは、政治信条を踏みにじるものだ」として石原知事へ発言の撤回を求めた。撤回しなければ、名誉棄損にあたるとして法的手段に訴えることも検討せざるを得ないという。

   石原知事の発言の舞台となったのは、10年4月17日、東京都千代田区大手町のホールであった「草の根の声で日本を変える! 4.17全国地方議員緊急決起集会」だ。外国人地方参政権付与などに反対する地方議員有志らの会で、会場手配などを担当した自民党本部事務局によると約450人の議員らが出席した。

   翌18日朝刊(東京最終版)で石原帰化発言を伝えたのは、全国紙を見る限り朝日新聞だけだった。見出しは「外国人参政権 『先祖への義理』 都知事、与党批判」。石原知事が、会場の中に帰化した人やその子供だという議員はいるかどうかと質問した上で、「『与党を形成しているいくつかの政党の党首とか、大幹部は多い』と話した」と報じた。また、「親などが帰化した与党幹部が多いとした上で、『ご先祖への義理立てか知らないが、日本の運命を左右する法律をまかり通そうとしている』と発言した」とも伝えている。

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