大人気マンガ・アニメ「キン肉マン」作者のゆでたまご(嶋田隆司)さんが、キン肉マンと牛丼の関係について秘話を明かした。ところが、牛丼チェーン「吉野家」に対する恨み辛みとも受け取れる内容が含まれ、ネットには「吉野家」をバッシングする書き込みが溢れた。ところが今度は、ライバルのゼンショー広報が「吉野家」をかばうコメントを「ツイッター」上で発信、混乱状態だ。
もともと食べていたのは「なか卯」の牛丼
ゆでたまごさんが「ツイッター」に「吉野家」について書き始めたのは2010年4月13日昼頃から。そこで明かされたのは、キン肉マンがもともと食べていたのは「なか卯」の牛丼であること。ところが、アニメが始まるにあたり「吉野家」に変わったのだという。当時「吉野家」は倒産していて、PRのためもあって働きかけたらしい。結果としてアニメは大ヒットし、ファンの子供たちが店に押し寄せ、「吉野家」は再建に成功した。
しかし、「吉野家」は「キン肉マン」の番組で一度もスポンサードしたことがない。29周年を迎えたとき、出版社が「吉野家」に対し、「なにかお祝いしませんか 今こそ恩返しするチャンスです」と持ちかけたものの断られた。そこで手を挙げたのがゼンショー。「なか卯とうちは業務提携してます。ぜひともお祝いさせてください」となり、テレビCMが決まった。「なか卯」という元のサヤに収まった形なのだと説明している。
「キン肉マン」は「週刊少年ジャンプ」で連載をスタートし、2008年で29年目。これが「ニク」年に当たるため記念イベントが行われた。テレビでは「キン肉マン」のキャラクターが登場する「なか卯」のCMが流れた。ファンの間から、「キン肉マン」は金で転んで「吉野家を裏切った」などといった、うがった見方が出ていた。
どうやら作者のゆでたまごさんは、「こうした風評を一掃したいと考え「ツイッター」に書き込んだようだ。