行政刷新会議による「事業仕分け」第2弾を直前に控え、「第1弾」では「必殺仕分け人」として注目を浴びた民主党の蓮舫参院議員が2010年4月14日、東京・有楽町の外国特派員協会で記者会見を開いた。
「必要なものまで削減されている」との批判も相次いだ仕分け作業だが、「評価は国民が出すこと」と、自己評価への言及は避けた。
蓮舫議員は、09年の仕分け作業を振り返って、
「官僚からは事業の目的ではなく、手段を聞きたかった。だが、官僚が話すのは目的ばかり。その目的はというと『夢のため』。私たちは、その途中経過が聞きたかった」
と、事業の目的を説明する官僚と話がかみ合わなかったことを強調した。
また、波紋を呼んだスパコン事業をめぐる「2位ではダメなのか」という発言については、
「人材しか財産がない国で、科学技術立国を目指すのは当たり前」
とした上で、
「スパコン事業では参入していた3社のうち、2社が撤退してしまった。文科省は、その理由を検証しないままに、これまでどおりの枠組みで予算を付けてきた。事業の目的を文科省に聞いても、『夢のため』としか言わない。具体的な(事業目的の)言い方はいくつもあるにもかかわらず、説明はなかった」
などとして理解を求めた。
仕分け作業の第2弾は4月23日から行われ、下落が続く民主党政権の支持率向上への期待もかかりそうだが、
「支持率を上げることが目的ではない。結果として民主党への期待が高まるかどうかは、後からついてくる」
と述べるにとどまった。