「陰謀論が出てきそうな受け取り方になってしまう」
ツイッター上では、猛烈な勢いでリツイート(引用)されているほか、発言の意味が不明瞭なだけに、
「なんか陰謀論が出てきそうな受け取り方になってしまう」
「何を言っているのか意味が分からない」
「ポーランド大統領に非があるととられかねない発言」
「この部分だけが訳されて世界に広がってしまわないことを願います」
「悲劇を呼び込んだっていってる?」
などと様々な憶測が広がっている。
カチンの森事件は、ポーランド人の反ロシア感情の源とも言える事件だ。ロシア側は事件を「犯罪」だったと表明しているものの、今でも両国のわだかまりは消えてはいない。そうした歴史的経緯があるだけに、今回の事件で「ロシア陰謀論」もささやかれ、現地は大騒ぎだ。それだけに発言は慎重であるべきだった。
それ以外にも、批判を呼びそうな要素がある。4月10日夜には、タイではロイターのカメラマン、村本博之さんが武力衝突に巻き込まれて死亡した。ところが、ツイッターの発言では「緊迫するタイ情勢」の8文字で片付けられている。実際、橋本大二郎・前高知県知事(NHK出身)も、ツイッター上で
「自国のジャーナリストの死にも、触れてほしかったなあ」
と、違和感を表明している。
鳩山首相のツイッターのアカウントは、現時点で、約48万人にフォロー(登録)されており、ツイッター利用者の中でも影響力が大きい。また、文章は自分自身が書いていることを明らかにしている。
鳩山首相の最後の発言は、4月12日9時56分の
「オバマ大統領が提唱し、核によるテロを防ぐことを目指した核セキュリティ・サミットに出席するため、これからワシントンに出発します。1泊3日の弾丸出張です。『核兵器のない世界』へ向け全力を尽くします」
というもの。同日午前のぶら下がり取材でも、ツイッターの発言の真意について言及せず、昼過ぎには羽田空港から政府専用機でワシントンに向かった。