インターネットでAM・FMラジオが聞ける「ラジコ(radiko.jp)」を、アップルの「アイフォーン(iPhone)」でも利用できるように個人が開発したアプリケーションが使用不能になっている。
ラジコを運営するIPサイマルラジオ協議会は2010年4月7日、ストリーミングのセキュリティーを強化。こののち、「iRadiko」「ラジ朗」「さいまるお」といったアイフォーンアプリでラジオが聴取できなくなった。また、一定時間が過ぎると切断される例もあった。4月8日14時現在、「ラジ朗」を除く2つは、アプリケーション配信サービス「アップ・ストア(App Store)」で検索・ダウンロードできなくなっている。
同協議会は今回のセキュリティー強化の目的について、「エリア外聴取環境の提供、収益を得るものなどradikoの存続を危うくするサービスに対する措置」としている。要は、エリア外のラジオは聞こえなくする、という「宣言」だと思われる。
その一方で、パソコンのウェブブラウザを起動せずにラジコを利用できる「radikoガジェット」を4月12日にリリースすることや、スマートフォンへの対応についても検討しているとウェブサイト上で明らかにした。