iPad発売で全米大フィーバー 「電子書籍抜き」日本で売れるか

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   アップルが開発した新型の高性能情報端末「iPad」が米国で発売された。カラー液晶画面のサイズは9.7インチで、「iPhone」の約3倍。ネット接続やメール、音楽や動画閲覧などに加えて、電子書籍機能が注目される。米国では発売当日に大勢の客が販売店に詰めかけ、出だしは上々。日本でも発売間近だが、当面は電子書籍機能なしでスタートする。

 

   iPadの発売開始から2日たった2010年4月5日(米国時間)、米アップルはウェブサイト上で、初日の販売数が30万台を超えたと発表した。この数字は、事前予約していた顧客や契約販売店への発送分と、直営店での販売を含めたもの。ユーザーがiPadを通じて同社のアプリケーション配信サイトからダウンロードした数は、初日だけで100万件以上。さらに電子書籍サイト「iブックストア」からは25万冊以上の電子書籍が売れたという。

全世界における12年のiPad売上は2010万台?

   発売当日は、全米各地の販売店にiPadを買い求める人たちの行列ができた。徹夜組も登場し、さながら「iPadフィーバー」となった。これを受けて、アップルのスティーブ・ジョブズCEOは同社サイトで、「(iPadは)既存のルールを変えてしまうものになるだろう」と強気にコメントした。

   ジョブズCEOをさらに喜ばせるようなデータもある。米調査会社のiSuppliは、2010年の全世界におけるiPadの売上台数を710万台と予測。11年には倍増となる1440万台、12年には2010万台になるとしている。発売最初の年は、新商品を早く手に入れようとする「アーリーアダプター」を中心に普及し、その後は新しいアプリケーションが続々と開発されたり、価格が低下したりといった要因が重なってユーザーが広がるというのだ。

   「ライバル」も動きを見せた。電子書籍端末「キンドル」を販売する米アマゾンは、キンドル向けの電子書籍コンテンツをiPadでも読めるようにするアプリケーションの無償提供を始めた。ウォールストリートジャーナルをはじめとする大手新聞や雑誌も、次々にiPad用アプリケーションをリリースしている。発売間もないiPadだが、周囲の期待の大きさがうかがえる。

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