シー・シェパードに大賛辞 環境雑誌「ソトコト」の問題特集

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   日本の調査捕鯨船に対する過激な違法行動で知られる「シー・シェパード」(SS)を、日本の雑誌が大々的に取り上げている。社会を良くしようとする人を指す「グリーンファイター」のひとりとしてSS代表者を登場させ、長文インタビューが掲載されている。

   しかも、記事の見出しには「場所も標的も選ばない。海の生き物を守るため、アタック!」などとSSの活動を持ち上げているものもあり、議論を呼びそうだ。

海洋生物を保護する組織で抗議団体ではない??

   SS特集を掲載したのは、健康や持続可能性を重視したライフタイルを指す「ロハス」という言葉で知られる月刊誌「ソトコト」。2010年5月号では、「グリーンファイター」と呼ばれる人物100人を特集しており、そのトップバッターにSS代表のポール・ワトソン船長が選ばれている。

   同誌では、グリーンファイターを「社会をよりよくしようと日夜奔走する人たちの総称」と定義。同誌では、ワトソン船長がグリーンファイターに選ばれた理由として、(1)海洋生物の保護に人生をかけている(2)メディアを利用した環境活動を展開(3)次世代の活動家の育成も行う、の3点を挙げている。

   特集では、18ページにわたってSSの活動を紹介。ワトソン船長に対するインタビューでは、ワトソン船長は

「(SSは)海洋生物を保護する組織です。抗議団体ではありません。海を破壊する違法行為を阻止するため、介入活動を行っています」 「合法的な範囲で活動するよう常に細心の注意を払っています。だからこそ、活動を停止させられたことも、まともな訴訟を起こされたこともないのです」

などと活動を正当化。

   さらに、「(クジラという)食材そのものが消えてしまう」ことを理由に、

「本当なら、日本人こそがSSを一番支持してくれるはずなのです。失うものが最も大きいのは日本人なのですから」

などと調査捕鯨が水産資源を枯渇させているとの主張を展開した。

   その他には、「場所も標的も選ばない。海の生き物を守るため、アタック!」

   と題して、SSが保護活動の対象にしている動物の一覧や、妨害活動の方法を紹介している。

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