秋葉原の有名ソフト販売店から、通販利用客の個人情報がネット上に大量に流出していたことが分かった。グーグル検索でも1000人以上が分かる状態になり、同店で原因などを調べている。アダルトゲームも販売していることから、ネット上は騒然となっている。
「同じマンションの奴がいたwww」「小学校の友達の名前が」
情報流出は2010年4月1日には発覚し、2ちゃんねるでも、こんな書き込みが相次いでいる。
メッセサンオーは原因調査中として謝罪
このソフト販売店は、秋葉原の複数店舗でゲームソフトや同人誌などを扱っている「メッセサンオー」。ネット上では、通販利用客の名前、メールアドレス、性別、住所、年齢、携帯電話、一般加入電話、注文商品の一部がグーグル検索で見られるようになっている。流出した情報は、1400人分ともされ、注文は2000件以上あるとの指摘もある。
ネット上の情報によると、同店のミスなどで販売管理者用ページのパスワードが漏れてしまい、外部から顧客名簿にアクセスできる状態になっていたらしい。このため、グーグルの検索エンジンで情報を拾えるようになっていたとの見方が出ている。
メッセサンオーでは、流出の事実を認め、ホームページ上でお詫びを出した。
それによると、流出したのはPCゲーム通販部の注文商品の一部情報。ただ、クレジットカード番号、銀行口座などの信用情報は含まれてないという。「現在、サーバを休止し、流出経路、原因を調査中です」としたうえで、顧客に迷惑をかけたと謝罪している。
ヤフー知恵袋にも、個人情報晒されたと相談
メッセサンオーの通販では、アダルトゲームも扱っている。ネット上では、その購入歴が分かるものがあったと、騒ぎが拡大しているようだ。
ゲームなどの購入者は10~20代が多く、中には女性の名も見られた。ボーイズラブのゲームを買っていた、などと詮索されるケースも出ている。
ネット上では、研究者名で購入客を検索するなど、さらに個人情報を晒そうという動きもあり、今後の被害が心配される状況だ。ヤフー知恵袋には2010年4月2日、「緊急の質問です」として、個人情報が晒され、知らない人からのメールがたくさん来て困っていると書き込まれている。
メッセサンオーの広報担当者は、取材に対し、「現在、コンサルタントの方に相談しながら、現状把握の対応をしている最中です。流出が故意かミスかは、まだ分かりません。アダルトゲームの購入歴が漏れたかどうかも分かりません。現状は、流出件数や原因などを調査中ということです」と話している。