3月の新車販売台数は回復基調
ABCは、現段階では要求に応じておらず、米メディアに対して、
「誤った判断をした。走行中の車ではカメラがゆれるので、良い映像が撮れなかった」
などと釈明し、謝罪要求については
「弁護士と検討中。返答はする」
などと答える程度にとどまっている。ABCのウェブサイトにも問題の動画が掲載されていたが、現時点では別の映像に差し替えられている。また、ギルバート氏も、トヨタ側の指摘に対して、目立った再反論をしている訳ではなく、「ねつ造疑惑」はさらに深まっている。
一方、ラフード運輸長官が3月30日に発表した内容によると、03年のスペースシャトル・コロンビア号の爆発事故をきっかけに設立されたNASA(米航空宇宙局)工学安全センター(NESC)のメンバーが、運輸省道路交通安全局(NHSTA)の調査に参加する。
米オートデータが発表した10年3月の米新車販売台数によると、トヨタ自動車の売り上げは前年同月比40.7%増の18万6863台。09年12月以来、3か月ぶりの増加に転じている。急加速の原因が解明されれば、回復基調にさらに拍車がかかることになりそうだ。