このままでは6月は「パニックになる」
アコムは、「判断のベースとなる年収を知るために所得証明を求めているのであって、前倒しで(取引を)止めるようなことはしていません。ただし、連絡がとれない人や取引状況によっては一時的にストップすることがあります。無職とわかっている人も止めています」という。
ある消費者金融の幹部は、「総量規制に引っかかりそうな利用者を抱えたままだと、そのことがリスクになるので、法令違反にならないよう、早めに切ってしまったほうがいいといった判断があるのでしょう」とみている。
6月の法施行後は、「ドラスティックな対応をとらざるを得ない」(アコム)。「法令が施行されれば、(年収の3分の1の)基準を遵守することを徹底するしかない」(アイフル)という。
現在、総量規制を前倒しして対応しているプロミスは、「多くの利用者がいる中で、このまま6月を迎えたら、パニック状態になる」と心配する。