元中日投手で現在はNHKキャスターをしている与田剛さん(44)が、客室乗務員の女性と不倫関係になり、女性が妊娠・中絶していたことが分かった。不倫については家庭内で解決済みと言うが、相談に乗ったと称する占い師が与田さんと女性に高額の請求をして、トラブルになっているというのだ。
与田剛さんと言えば、現役時代はマックス157キロの剛球投手で知られた。1989年にドラフト1位で中日に入団すると、プロ1年目で31セーブを挙げて新人王に。しかし、その後は故障続きに悩み、いくつかの球団を渡り歩いてから、2000年に引退している。
占い師請求で妻の木場弘子さんに初告白
その後、NHKの野球解説者を経て、09年4月からNHK「サンデースポーツ」キャスターに。不倫発覚は、その仕事が軌道に載った矢先のことだった。
関係者によると、30代という客室乗務員女性とは、数年前に食事会で知り合った。与田さんは、1992年に当時TBSアナウンサーだった木場弘子さん(45)と結婚しており、不倫関係になる。最初はちょっとした出来心らしいが、その後密会を続け、05年末に女性が妊娠していることが分かった。与田さんは、離婚の約束をすぐに果たせないと女性に伝え、06年3月になって女性が中絶した。
ところが、どうしても結婚したかった女性は、東京都内のある占い師男性にお金を払って相談した。この占い師は、ハワイで活動したことがあり、現在は占いサイトも運営している。
与田さんは2年半前、占い師に会ってほしいと女性に懇願され、占い師と話し合った。そこで、占い師は、与田さんに対し、和解のための手切れ金を払えば女性と別れられると持ちかけてきた。一方、女性に対しては、与田さんが離婚の手続き中で近々結婚できると説明したという。
与田さんは、弘子さんには不倫関係を伝えていなかった。しかし、占い師から09年9月、別れさせるアドバイス提供やマスコミへの口止めを理由に、数百万円の請求書が届き、弘子さんに初めて事実を打ち明けた。
弁護士「占い師にだまされている」
木場弘子さんの事務所オフィスニックスの担当者は、取材に対し、「本人は、日刊スポーツに書いてある以上に話すことはないと言っています」と言う。同紙の2010年3月30日付記事によると、弘子さんは夫の与田剛さんに不倫を打ち明けられ、1人息子の高校受験を控えていたこともあり、「過去のことは許すから、外に漏れないように頑張ろう」と伝えたという。同紙の取材でも、離婚する意志がないと話している。
占い師は、その後、09年10、11月にも同様の請求書を送りつけてきた。さらに、客室乗務員女性に対しても、アドバイス提供や与田さんへの結婚要望書作成を理由に、数百万円の請求をしているという。
これに対し、与田さん側の遊佐光徳弁護士は、取材に対し、2人とも占い師にだまされているとの見方を示した。そのうえで、請求には応じず、脅迫罪で占い師の刑事告訴を検討していることを明らかにした。現在は、警察に相談しているという。
占い師は、日刊スポーツの取材には、「請求書は与田氏と女性の相談に乗った、2年間くらいの仕事料」と主張し、刑事事件にはならないとの見方を示している。
ネット上では、「真面目で評判もよかっただけに、ショッキング」といった声が上がっており、キャスターなどの活動に支障が出るとの見方もあるようだ。
NHKの広報部では、不倫などについて、「個人的な問題ですので、コメントする立場にはありません」と話す。サンデースポーツなどの仕事については、「今のところ、出演の予定に変更はありません」と言っている。
遊佐弁護士は、「本人は、家族のためにも離婚するつもりはありません。皆さんの協力を得て、仕事がきちんとできれば、立ち直れると考えています。そのことで、問題がクリアできるのでは、ということです」と話している。