ベスト電器ゴタゴタの末社長交代 ビックカメラの意向が強く働いた?

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連帯責任でほぼ役員総退陣に近い形のけじめ

   混乱を招いた連帯責任で、ほぼ役員総退陣に近い形でけじめをつけるというものだが、対立した井沢氏も当然、道連れにするもの。これに反対した井沢氏を解職することで収束を図った。

   だが、「これで混乱が収まるのか」との懸念は完全には拭えない。障害者団体の郵便料金割引制度を悪用した郵便法違反事件で高まった客離れが収まらない中、イメージダウンを加速する可能性があるのに加え、「ビックの介入を招くきっかけになるかもしれない」との警戒感も出ている。ベストは今、自社店舗の一部を「ビック」の看板につけ替え、ビックの知名度やポイントシステムを活用して再建を果たそうとしている。今回のトップ人事にビックの意向が強く働いたとの見方が専ら。実際、小野氏とビックとの関係は強いと見られている。

   経営再建の正念場にありながら、ぶざまな社内混乱をさらしたベスト。再建の行方には一段と不透明感が広がっている。

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