中井公安委員長の「路チュー」 地元では「やっぱり」の声

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   女性スキャンダルが発覚した中井洽(ひろし)国家公安委員長(67)は、公安トップにあるまじきルーズな生活ぶりだった。SPなしで飲み歩いていたのでは、という疑惑も出ている。議員宿舎のカードキーを女性に渡していたとされ、「ハニートラップだったらどうするのか」といった疑問が噴出している。

   頭がやや薄くぽっちゃりした体型の中井洽国家公安委員長が、恍惚の表情で目をつむっている。週刊新潮の2010年3月25日発売号によると、これは合成写真ではない。その手前では、30代前半の銀座ホステスというほっそりした女性が背を伸ばしていた。

「ハニートラップだったら大変」と批判

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   新潮によると、これは東京・赤坂で14日に撮った路上キスシーンだという。中井氏は、12年前に妻と死別して独身のため、いけないとはいえない。問題なのは、日本の治安を守るトップにもかかわらず、SPを付けていなかったのではという指摘だ。さらに、同誌によると、中井氏は、議員宿舎のカードキーを女性に貸し出していた。宿舎の利用は、本人や家族などに限るとされており、安易ではなかったのか。

   さらに、防災担当相も兼務していながら、この日、福島県沖であった震度5弱の地震に対応していなかった疑いなども挙げられている。女性との映画デート中で、地震から約1時間半後に映画館から出てきたというのだ。

   中井氏は、週刊誌報道が分かった24日夜、記者団に対し、こう強弁した。「何か問題がありますか。カードを4枚もらい1枚を渡しただけ。規則なんてないし、届け出もいらない」。さらに、25日の国家公安委員会後に会見し、SPについては警備上の理由として弁明を避けたが、地震の対応については、携帯電話で秘書官と連絡したことを強調した。そして、辞任については強く否定した。

   とはいえ、ネット上では、万が一に女性が北朝鮮の工作員だった場合など、「ハニートラップ」だと大変なことになるとの批判が出ている。また、中井氏は、女性に週1回掃除してもらったと釈明するが、銀座ホステスが深夜の宿舎で掃除するとは思えないなどと疑問も続々上がっている。

東京で羽根を伸ばし、まだ野党気分?

   女性スキャンダルと言えば、麻生政権時代に、当時の鴻池祥肇官房副長官が議員宿舎に女性を連れ込んだりしたとされるケースが記憶に新しい。表向きは健康上の理由だったが、後に副長官を辞任している。また、社民党の又市征治参院議員も3年前、週刊誌に女性スキャンダルを報じられている。

   こうした前例があるのにも関わらず、なぜ同じような轍を踏んだのか。

   中井洽国家公安委員長の地元、三重県伊賀市のある議会関係者は、こう指摘する。

「与党になっても、野党の垢が抜けていないんじゃないですか。ちょっと脇が甘かったと思いますね」

   地元では、女性スキャンダルについて驚きは少なく、「やっぱり」との声が上がっているという。

「奥さんがいないので、東京でだいぶ羽根を伸ばしているといううわさですよ。過去には、愛人が地元から東京に出向いたという話もあります。地元では、おとなしく目立たない人なんですが」

   なぜもてるようになったのかについては、こうみる。

「人なつっこくて、コミュニケーションが上手ですね。それに、女性にはまめですよ。男前だと警戒する女性も、親しみを感じるのでは。それと、バッチの力もあるんでしょうな」

   新潮の「路チュー」写真には、こんなシールを貼った車も写り込んでいる。「法定速度 走行車です」。対照的に、東京に来て人が変わり、与党になっても野党気分が抜けずに、法定速度をはみ出してしまったのかもしれない。

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