一般会計総額が過去最大の92兆2982億円となる2010年度予算が2010年3月24日、参院本会議で民主、社民、国民新党の与党3党などの賛成多数で可決、成立した。
鳩山政権が掲げる子ども手当てを含む社会保障関連費が9.8%増の27兆2686億円で過去最大となったのをはじめ、農家への戸別所得補償や高速道路の無料化などの支出を盛り込んだ。一方、公共事業関係費は18.3%減の5兆7731億円で、下落幅は過去最大。政策経費である一般歳出は前年度比3.3%増の53兆4542億円となった。
歳出面は、景気低迷などから税収を37兆3960億円とし、8兆円以上の減少を見込んだ。歳入不足を補うために発行される新規国債は約11兆円増え、過去最大の44兆3030億円に膨らんだ。当初予算時点で国債の発行額が税収を上回るのは戦後初めて。