横粂議員発言で「言論封殺」イメージさらに広がる
テレビ朝日の調査では、民主党の小沢幹事長を批判して一時解任が決まった生方副幹事長の問題について、「民主党の対応に問題がある」と答えた人が76%に上った。小沢幹事長の「独裁体制になっている」との指摘についても、76%が「そう思う」と回答した。
産経・FNNの調査でも、普天間基地の移設問題や「政治とカネ」への問題の対応などで揺れる鳩山首相の「指導力不足」を指摘する人は少なくない。生方副幹事長の解任問題も、72.3%が「評価しない」と答えている。
鳩山内閣しいては民主党の支持率低下に伴って、幹事長に居座り続ける小沢氏への批判は民主党内からも強まり、執行部を痛烈に批判する幹部も現れた。
一方で、「生方問題」について聞かれた若手の横粂勝仁衆院議員がテレビのインタビューに応えている最中に、萩原仁衆院議員が「もうあかん、こっち来い」と発言を遮ったシーンが放映されたことで、民主党の「言論封殺」のイメージはさらに広がった。
こうした中で民主党は2月23日、副幹事長を解任する方針を決めていた生方氏に続投を要請。生方氏もこれを受け入れた。小沢幹事長が「もう一度いっしょにやってくれないか」と、生方氏に伝えたという。
世論の批判を受けて解任の方針を転換した形だが、民主党内に小沢批判がくすぶっていることに変わりなく、ゴタついている印象は拭えない。