民主「言論封殺」で危険水域 内閣支持率30%割れ目前

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   副幹事長解任を巡る「生方ショック」なのか、鳩山内閣の支持率がいよいよ30%割れ目前に迫ってきた。30%割れは「危険水域」といわれる水準で、不支持率も50%を超えた。

   「政治とカネ」の問題や普天間基地の移設問題に加えて、民主党の小沢一郎幹事長を批判した生方幸夫副幹事長の解任が一時決まった問題では、「言論の自由がない」民主党内のようすが露わになり、大きなイメージダウンとなって追い討ちをかけた。

「政治とカネ」で政党支持率も急落

鳩山内閣はどうなる?支持率が「危険水域」に(09年12月撮影)
鳩山内閣はどうなる?支持率が「危険水域」に(09年12月撮影)

   内閣発足時に70%超の高い支持率を得ていた鳩山内閣が、わずか半年で半分以上に急落した。テレビ朝日が2010年3月20日、21日に実施した世論調査によると、鳩山内閣の支持率は2月の調査時と比べて15.3ポイント下がり、30.0%に落ち込んだ。政党支持率でも民主党は8.6ポイント下落して31.6%。自民党は3ポイント上がって27.4%と差が縮まった。

   また、産経新聞とFNNが同日に実施した合同世論調査では、鳩山内閣の支持率は前回調査(2月6日、7日)に比べて12.3ポイント減少して30.5%となった。不支持率は53.9%。前回調査から7.8ポイント上がって、内閣発足後初めて50%を超えた。

   民主党への支持率も、前回調査から7.5ポイント減少して25.4%に落ち込んだ。一方、自民党の支持率は0.6ポイントとわずかに上昇して18.8%だった。

   夏の参院選(比例区)への投票先でも民主党は7.6ポイント減少の29,4%となった。一方で自民党に投票するという人が0.8ポイント増えて24.0%と、その差は前回調査より8.4ポイント縮んだ。「過半数」をめざす民主党にとってはうかうかしてはいられなくなってきた。

   内閣支持率が急落している背景には、民主党の「言論封殺」への批判が高まっていることにある。いわば「生方ショック」ともいえる事態だ。

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