叱咤激励しようと
それではダメだと、さらに反撃するよう周囲からそそのかされた夫は、「演説中にかむといっても、毎回というわけではない」と指摘した。しかし、丸川さんは「秘書が残り時間あと1分と知らせるのに先生(大塚さん)は5分も話してしまう」と追い打ちをかける。もっとも、会議中に何度も携帯電話をかけたことについては、「だって心配でしょうがないんだもん」としおらしく話し、強気一点張りではないところもみせた。
司会の紳助さんの見立ては「鬼嫁度は低い」だった。夫を叱咤激励しようとするあまり、と感じたようだ。結局はゲストで女優の井上真央さんが阿部祐二リポーターを王者に選んだ。
丸川さんは、07年の参院選直前にテレビ朝日を辞めて東京選挙区から自民党公認で立候補した。改選数5のところ、自民党からは当時の現職と丸川さんが出る形になった。改選数1増に伴い、当時確保していた1議席から2議席へ増やそうという狙いだった。しかし、自民党の苦戦が予想される中、丸川さんの立候補に対しては現職側からの風当たりは強く、組織票は現職に、丸川さんは浮動票でがんばる、という「棲み分け」がなされた。ふたを開けてみると、2人のうち、当選したのは丸川さんだけで、当選したにもかかわらずバンザイをしない、という異例の光景がみられた。
大塚さんは、銀行員などを経て、05年のいわゆる「郵政選挙」のときに衆院選比例東京ブロックから自民党公認で立候補し、初当選した。昨09年夏の衆院選では、埼玉9区から立候補したが落選した。今回の番組中、しきりに「復活」をめざしている姿勢を強調していた。2人は、08年に結婚した。