軽量コンパクトで高画質  「一眼カメラ」ソニー参入で競争激化

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   「一眼レフ」ならぬ「一眼カメラ」と呼ばれるデシタルカメラがマスコミをにぎわすようになった。一眼カメラはパナソニックとオリンパスが共同で規格を開発し、市場を開拓した。「写真は好きだが、大きく重い一眼レフはいや」という女性の支持を受け、シェアを広げるパナソニックに対抗し、2010年1月には韓国サムスンが独自の一眼カメラを自国で発売、世界展開を目指すという。そこに後発のソニーが参入を表明したため、ライバル同士の開発競争から目が離せなくなってきた。

   「一眼カメラ」とは、フィルム時代からのカメラファンにとっては耳慣れない言葉だ。

「一眼レフ」とどう違う

   新聞やテレビは似て非なるこの二つのカメラを区別できず、混同して使っていることもあるので、注意が必要だ。伝統的な高性能カメラである「一眼レフ」がレンズからの実像をファインダ―に映すため、反射鏡(レフレックス)を使うのに対して、一眼カメラは反射鏡を用いず、その分ボディーをコンパクトにしたデジタルカメラだ。

   このため、「ミラーレス一眼」などとも呼ばれる。従来のコンパクトカメラと異なるのは、一眼レフと同じく、レンズの交換が可能で、軽量コンパクトなボディーながら高画質の撮影ができることだ。

   「一眼カメラ」なるネーミングを考案し、普及させたのは、2008年秋に最初の「ルミックス」を発売したパナソニックだろう。ルミックスは一眼レフのような重厚なデザインを採用せず、薄型ボディーと軽さを売りものに、初心者でも扱いやすい機能を充実させ、大ヒット。樋口可南子さんら女優が多数登場するCMも、女性がターゲットであることを印象づけた。

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