コンビニとの提携などドラッグストア業界激変
ドラッグストア業界では新業態のオープンやコンビニエンスストアとの提携が相次いでいる。09年6月に改正薬事法が施行されて薬剤師がいなくても登録販売者の資格を持ったスタッフがいれば第2類、第3類医薬品が扱えるようになり、異業種の参入が加速しているからだ。
コンビニ首位のセブン&アイ・ホールディングスと調剤薬局大手のアインファーマシーズは08年8月に業務資本提携し、09年8月に共同店舗をオープンした。ドラッグストア大手のココカラファインホールディングスもサークルKサンクスとの業務提携を09年12月に発表。また同社は同業のアライドハーツ・ホールディングスと10年10月1日付で合併することで、3月16日に基本合意した。統合後の売上高は約2700億円となり、マツモトキヨシホールディングなどに次ぐ業界3位となる。
マツモトキヨシホールディングスも09年8月にコンビニ「ローソン」と提携し、ドラッグストアとコンビニを融合した新店舗の出店を予定している。また、都営地下鉄「五反田駅」内に超小型店舗「Medi+(メディプラス)マツキヨ」を09年7月に立ち上げた。
マツキヨ広報担当者は、「登録販売者制度によって異業種からの参入はあるが、逆に我々も異業種へ参入しやすくなっている」と話していた。