「マツキヨ」薬を売らない新店舗 「美容」で若い女性取り込み

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   改正薬事法で医薬品販売の規制が緩和され、ドラッグストア業界では異業種参入が加速している。そんな中、最大手のマツモトキヨシホールディングスは「内外美容」をテーマにした新業態をオープンし、攻勢をかける。

   ドラッグストア「マツモトキヨシ(マツキヨ)」を展開するマツモトキヨシホールディングスは、2010年3月19日に開業した商業施設「コレットマーレ」(横浜市)地下1階のファッションフロアに新店舗をオープンした。

「お肌チェック」や似合うメイクの相談もする

化粧品売り場(上)、サプリメントも充実
化粧品売り場(上)、サプリメントも充実

   医薬品を置かず、化粧品、サプリメント、健康食品、キッチン用品、輸入雑貨など約8000アイテムを揃え、バラエティショップのような品揃えとなっている。商品が高く積まれた「マツキヨ」とは配置の仕方も変えて、系列店とは思えない造りだ。

   店舗名は「H&B Place(エイチ アンド ビー プレイス)」で「マツキヨ」の名は入っていない。化粧品を塗るだけでなく、食事に気をつけたりサプリメントを取り入れたりして体の中から美しくなりたいという若い女性が増えていることから、「内外美容」をコンセプトに掲げた。

   管理栄養士が常駐しているので、食事やダイエットについてアドバイスを受けることも可能だ。化粧品の品揃えも従来店とは異なる。国内ブランドのほかに海外のドクターズブランド、オーガニックブランドが揃うのも、これまでにはない特徴だ。肌診断機を使用した「お肌チェック」や似合うメイクの相談もできる。

   同社広報担当者は新業態を立ち上げるメリットについて、

「これまでドラッグストアを利用したことのないお客様も取り込むことができます。また、従来型の店舗はモールに出店しても食品フロアに入ることがほとんどでしたが、雑貨なども置くことで、今回はファッションフロアに出店できました」

と話している。

   今後は首都圏や都市部の商業施設などを中心に出店していくそうだ。

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