横浜・みなとみらい21地区に、大型ショッピングモールが久々にオープンする。ファッションを中心に海外ブランドからお手頃価格の「リアルクローズ」まで扱い、130のテナントが出店している。全店舗の半数が「初登場」ブランドで注目を集めている。
2010年3月19日、神奈川県横浜市みなとみらい21地区の大型複合施設「TOCみなとみらい」にショッピングモール「コレットマーレ」がオープンする。ターゲットは30歳代。「横浜発ショッピング&リラックス」をコンセプトに掲げている。店舗名は人々に広く知られているという意味の「コレット」と海を表す「マーレ」から取り、「海に隣接したコレットマーレに発信力の高いショップと多くのアクティブな人々に集ってもらいたい」との思いを込めた。
若者に人気のある「みなとみらい」
みなとみらい21地区は横浜市西区と中区にまたがる海に隣接する埋め立て地で、1997年に「都市景観100選受賞地区」に選ばれた。観光地としても人気が高く、隣接する桜木町と合わせた観光客は06年が615万9958人、07年が897万4554人、08年が967万379人と年々増えている。
高さ296メートルで日本一の超高層ビル「横浜ランドマークタワー」、歴史的建造物を商業施設に改装した「赤レンガ倉庫」、世界最大級の時計機能を持つ大観覧車「コスモクロック21」をシンボルとした都市型遊園地「よこはまコスモワールド」などの観光スポットや、「クイーンズスクエア横浜」や「横浜ジャックモール」といったショッピングモールも充実している。最近では日産自動車のギャラリーが09年8月に、「劇団四季」のミュージカル「キャッツ」専用劇場が11月にできたが、商業施設のオープンは久々だ。もともと若者に人気のある「みなとみらい」だが、「コレットマーレ」のオープンはこの傾向を加速させそうだ。
「コレットマーレ」が入居するのは地下1階~7階部分。ファッション、雑貨、コスメ、飲食店といった130のテナントが出店し、このうち43店舗が神奈川エリアに初進出となる。また日本初出店が1店舗、新ブランド店も14店舗にのぼり、全店舗の約半数が日本または神奈川、横浜エリアへ「初登場」だ。