最後まで強硬に「C&T」主張したのが外務省
今回の法案決定の過程では、「C&T」を軸に議論が進む中、経産省が産業界の意向をバックに「原単位」を主張したのは当然の流れだったが、意外にも環境省は「C&T」を推しつつ、法案では「原単位」にも理解を示すなど「柔軟だった」(官邸筋)。これに対し、最後まで強硬に「C&T」に限定するよう主張し、「原単位」を盛り込むことに抵抗したのが外務省だった。「岡田外相、福山副外相コンビは、自分たちが2年前に党の『対策本部』で『C&T』の案をまとめた自負があったから頑なだったのでは」(同)という見方が専らだ。そして、最終的に鳩山首相の決断で「両論併記」が決まったとされる。
12日の閣議決定に先立って法案を事実上決めた11日夜の閣僚委員会で、鳩山首相が「さらに良いものにしていくために努力してほしい」と呼びかけると、閣僚から「よーし」のかけ声や拍手が起きた。だが、岡田外相は厳しい表情で拍手しなかったという。