愛子さまクラス替え特別配慮 問題児童と同じにしない方向に

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   愛子さまが新学年から所属するクラスについて、学習院初等科が、迷惑行為をしたという男子児童らと同じにしない特別配慮をする方向であることが分かった。今後は、この問題を明かした宮内庁の東宮職と緊密に連携していくともいう。ただ、社会的な騒ぎにもなったため、正常化にはもう少し時間がかかりそうだ。

「迷惑行為をした男の子については、その親が学習院側に転校を申し入れたようですが、学習院側は転校を認めないことにしたということですよ。『犠牲者を出さないように』との天皇陛下のお言葉があったそうです」

   この問題を取材している皇室ジャーナリストの松崎敏弥さんは、こう明かす。

愛子さま、まだ恐怖心と不安も

   J-CASTニュースの取材でも、学習院側は、男子児童らを退学処分にはせず、注意に留めたことを明らかにしている。それは、教育機関としての役割を考えてとのことだった。

   とはいえ、皇太子ご夫妻の長女、敬宮愛子さま(8)にとっては、話は別かもしれない。松崎さんも、「愛子さまは、まだ恐怖心も残っていて、ご不安もあるようです」と言う。

   不登校から6日ぶりに登校した2010年3月8日、愛子さまは、4時限目の国語の時間だけに顔を見せた。それも、母親の雅子さまが付き添ってのことだ。雅子さまは、不安に思われたのか、一人で授業参観もされた。この状態は4日連続で続き、16日の終業式も、式後に雅子さまと登校されたというのだ。

   4月から3年生になられる愛子さまは、同9日の始業式から登校される予定だが、本当に大丈夫なのか。

   これに対し、学習院の広報課長は、次のような対応を取ることを明らかにした。

「クラス替えについては、通常は特別配慮はしていませんが、今回は、愛子さまが男子児童と同じクラスにしないよう配慮する可能性はあります。学校運営上の詳細はお答えできませんが、東宮職とも緊密に連絡を取り合って、愛子さまが安心して楽しい学校生活を送られるよう工夫していきます」

今泣いたカラスがもう笑う?

   愛子さまへの迷惑行為については、宮内庁の野村一成東宮大夫が男子児童らの乱暴があったと主張したのに対し、学習院側がそれを否定している。そんな状態のまま、本当に緊密な連携ができるのだろうか。

   野村大夫について、学習院の広報課長は、2010年3月12日の定例会見で述べたことを評価する。

   それは、騒ぎの発端となった発表について、「心苦しく思っている」と明かしたことだ。広報課長は、「会見を聞いて納得しました。今後は緊密にやっていけると思っています」と話す。

   もっとも、乱暴についての言い分は、現在も平行線のまま。すぐに緊密な関係を結べるのかは不透明だ。

   さらに、騒ぎが広がって、愛子さまとクラスメートの関係がぎくしゃくして、愛子さまが孤立してしまわないか、との指摘も報じられている。また、3週間ほどの春休みで学校から離れてしまい、登校のストレスが一層たまる可能性も言われている。

   これらのことについて、ある学習塾関係者は、心配し過ぎることはないと言う。

「たかが小学校低学年ですから、そこまでいかないのでは。中学生なら話は別ですが、『今泣いたカラスがもう笑った』となるでしょう。後を引くとしたら親たちであって、子どもたちはそう思えませんね。冷却期間もできますし、いい休みになると思いますよ」

   皇室ジャーナリストの松崎敏弥さんも、ほぼ同意見だ。

「愛子さまは今孤立しているようですが、休みの期間を置けば、元通りになると思います。学校に通えるようになるのが大事ですので、初めは雅子さまが1時限目から付き添われるのも必要でしょう。学習院と東宮職の関係も少しは改善されるでしょうから、いい方向に向かうと思います」
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