元女優の酒井法子さん(39)の離婚問題は、夫の高相祐一さん(42)のクスリ疑惑が写真誌に報じられたことから、何らかの進展がある可能性も出てきた。この問題が解決しないと芸能界復帰はないとされたが、これで早まるのか。
駐車場の片隅で、スーツ姿の若い男が白い袋から何か白いものを取り出したように見える。2010年3月15日発売の写真週刊誌「フラッシュ」が、疑惑の目を向けた現場だ。
夫側が離婚に応じていない
同誌によると、写真に写っていたもう一人の男が、高相祐一さんだという。東京・青山で同10日に撮影したもので、写真では、黒いキャップにサングラスをしていた。
祐一さんは、覚せい剤取締法違反の罪で09年11月27日に懲役2年、執行猶予4年の判決を受けている。もし同誌の指摘が事実なら、ゆゆしき事態だ。
酒井法子さんの元所属事務所サンミュージックによると、法子さんが薬物事件の公判中に「離婚して更生する」と言明したことから、離婚の方向で双方の弁護士同士が話し合いを続けている。すぐに話がつかなかったのは、祐一さん側が離婚に応じていないためだ。
ところが、写真誌の報道で、祐一さん側が不利になる状況が生まれる可能性が出てきた。離婚調停にまでは進んでいないというが、話し合いに何らかの影響が出るのだろうか。
これについて、サンミュージックの広報担当者は、「記事が出たばかりですし、そのようなことは耳に入ってきていません」と言う。「2人は会わないようにしていますが、弁護士同士で話し合いが続いているのは、子どもの問題があるからです。その親権をどうするのか、といったことが議論になっているわけです」
なお、フラッシュが取り上げた疑惑について、同誌が祐一さんの弁護士に取材したところ、覚せい剤を買ったことは一切ないと父親に言っていたとしている。
上海万博で復帰「まったくのウソ」
もし離婚に向けた話し合いが進展すれば、酒井法子さんが芸能界に復帰するかが焦点になる。
法子さんは2010年に入ってから、4年制の創造学園大ソーシャルワーク学部で福祉などを遠隔授業方式で学んでいる。将来のことについて、同大の広報担当者は、こう言う。
「学びながら方向性を決めるということで、介護の仕事に就くかなど、今後の具体的なことは聞いていません。女優など芸能界に復帰するかにつきましても、特に聞いておらず存じ上げませんので、お答えしかねます」
現在は、音楽療法概論のゼミを中心にして、社会福祉原論、ワークショップの講義を受講しており、4月からさらに、新たな教養科目、専門科目が加わる予定。学習態度については、「担当教員より、酒井さんは非常に熱心に学んでいると報告を受けています」としている。
一部報道では、法子さんは、中国などアジアでも人気があることから、5月からの上海万博にイベント出演する形などで復帰する、ともされている。映画出演のオファーも複数あるという。
芸能界復帰について、サンミュージックの広報担当者は、「今はまったくその話はないですね」と否定した。
「話すべきときではありませんし、本人も口にしたことはないでしょう。入学してまだ数か月ですし、あと3、4年は福祉の勉強に時間がかかります。上海万博で復帰というのは、まったくのウソではないですか。そのようなことは、初めて聞きました。映画オファーという話もありませんね」