3年物で年1.4%も出現 「高金利定期」に人気

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   消費者はボーナス時などのキャンペーンやインターネット専業銀行などの「ネット定期」といった、「高金利定期」に敏感になっている。ネット定期は24時間365日申し込める便利さもあって、メガバンクなどでも増えてきた。そのせいもあって、元本保証で安全な資産運用商品として定番の定期預金が、ジワジワと残高を伸ばしている。

個人の定期預金200兆円に迫る

   国内銀行の個人の定期預金残高は、2010年1月末で199兆1152億円と、200兆円に迫る。前年同月と比べて2.9%増。リーマン・ショック前の08年1月と比べると8.2%増えた(日本銀行調べ)。

   「低金利だからこそ、少しでも高い金利に預けたい」という消費者が増え、人気なのがネット銀行だ。ネット銀行の場合、支店を保有しない分を金利にまわせるので、既存の銀行よりも金利を高めに設定できる。

   日銀によると、全国銀行の定期預金金利の平均は「100万円」を預け入れた場合で、1年物が年0.078%、3年物0.113%、5年物0.172%、10年物0.400%となっている。

   メガバンクの定期預金は、5年物で年0.15%程度。これがネット銀行であれば、ジャパンネット銀行やソニー銀行、イーバンク銀行などで年0.42%~0.45%を付けている。

   メガバンクの10年物でも1%に届かない中で、「破格」なのが日本振興銀行。5年物で年1.3%、10年物では1.8%を提示。オリックス信託銀行の「eダイレクト預金」や、あおぞら銀行の「ネット定期」(半年複利)も5年物で0.9%を付けている。

   また、東京スター銀行の「好金利365」(1口100万円以上)は、原則中途解約できないなどの条件があるものの、3年物で年1%、5年物で1.2%を提示していて、ネットや電話のほか支店でも受け付ける。

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